いしがき、なび。
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節祭(しいちい)とは年の節目の意味で、海の彼方より幸を迎え入れる行事で、内地で言う大晦日から新年に当たる。 毎年旧暦10月前後の己亥(つちのとい)の日から3日間 八重山諸島の西表島・祖納・干立・船浮地区で行われ豊作への感謝と五穀豊穣、平安を祈願する。 由来は定かにされておらず約500年前、十五世紀頃に 西表の開祖「慶来慶田城用緒」(けらいけだぐしくようちょ)の一人娘が関わっていたとの言い伝えがある。 初日は「年の晩」といい各家庭での行事で屋敷内外を清掃し、シナカッチャーと称するツル草を柱や家財道具、農耕道具などに巻きつけ、小石を家の内外にまきちらして魔払いをし、七才以下の子供達には 首や手首・足首に白糸を結び付けて魔除けをする。 初日の夜は「フルマイ」と言ってごちそうを食べる。 二日目は世乞い(ゆうくい)神を迎える神事 早朝、婦人たちは大平井戸(おおひらかー)へ行って若水を汲み祖先に供えると言う事を近年まで行っていた。 一般の人は集合してそこから浜へ旗を先頭に船子、ミリク行列の娘、アンガーの婦人たちの後に行列をなして行く。 浜に到着すると船を海に浮かべ、ヤフヌ手(やふぬてぃ)ハーリーなどが行われ、演舞、狂言、棒術、獅子舞など芸能が奉納される。 祖納・干立のしぃちぃは国の重要無形文化財に 指定されている伝統行事である。